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- 女子高生(男性告白)

やらしたんで
俺が高校に入って間もない頃の話。
恥ずかしい話だが、偏差値の低い地元の底辺高校に入学した。
大阪でもガラの悪い地区で、男も女も近隣の中学校からヤンキー連中ばかりが集まり、リアルなビーバップハイスクールみたいな学校だった。
そういう俺も例に漏れず、ヤンキーな格好をしていた。
入学して2ヶ月ぐらい経った頃、学食でうどんを食べようと、手に持ってテーブルへ向かう途中、3年生のヤンキー女子の先輩のロングスカートに、ちょっとだけだがうどんの汁をこぼしてしまったのだ。
(ヤベっ!)
とヒヤヒヤしたが、何度も頭を下げて謝罪してその場は切り抜けることができた。
その時はそれで終わった。
しかしである。
後日、帰り道でその先輩ヤンキー女子に出くわしたのである。
「おっ、この前汁こぼしたコやんか」
と言われて焦る。
「あん時は、スカートすいませんでした」
とビビりながら、また全開で詫びた。
「ホンマやで、アレからクリーニング出したんやで~」
クリーニング代出せとでも言われるかと思ったが、怒って無さそうだったのでホッとした。
「なぁ、アンタ暇?ウチにおいでや、もっと喋りたいわ~」
ヤンキーだけど見た目は結構な美人で、満更でもない気分だった俺はノコノコついて行った。
家はそう広くないけど古いマンションだった。
家の中には中学3年だという妹がいたが、これがまた金髪のヤンキー女子中学生。
姉とは対照的に、かなり短いスカートの制服に、派手なピンクの靴下を履いて、シンナー入りの袋を持って態度もぶっきらぼうだ。
「オネエ、タバコくれや!」
喋り方も俺がびっくりするほどガラが悪い。
妹にタバコの箱をポイッと放り投げ、シンナーを取り上げて吸うヤンキー先輩。
妹からは、
「シンナーいるか?」
と言われるが、俺にはその趣味は無かったので断った。
俺は格好だけのヤンキーだったので、姉妹そろってシンナーを吸ってることに引いていた。
部屋には、両親と写る幼い頃の姉妹の写真があった。
幼い頃は非常に可愛らしく、まさかその数年後にヤンキー姉妹になる事は想像がつかないような写真だ。
自分が父親で娘がこんな風に育ったら、さぞかしショックだろう。
3人でタバコを吸いながら、しばらく適当に雑談していたら、そのうち妹が出かけてヤンキー先輩と2人きりになった。
2人きりになるといきなり、
「やりたい?やらしたんで」
と言ってくるヤンキー先輩。