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- 熟女(男性告白)

職場の怖いおばさんと焼鳥屋へいくことに
俺は30歳で、わりと大きな部品工場に勤務していて、そこで主任をしている。
工場内には検査係として女性が7人いるが、彼女たちも自分が管理している。
その中に37歳で独身の女性がいるのだが、その人が一番の古株で15年以上勤務しており、しかも自分より7歳年上の先輩。
確かに仕事は出来る。
このおばさん、しょっちゅうお菓子を差し入れてくれたり、新人に対して根気強く教育したりしてくれて、根は悪い人ではない。
しかし、どうしても古株ゆえか、自分も含む年下の従業員や、後から入って来た年上の人に対して、物の言い方や態度がなんとなく上から目線。
噂によると、昔は長いスカートを穿いたスケバンだったらしく、元々そんな性格なのかもしれない。
その反面、立場が明らかに上の人には気持ち悪いくらい媚びるので、周囲も悪い人では無いとは思っているものの、あまり好かれていない。
「そんな性格だから嫁に行けず売れ残ったんだ」
とみんな陰口を叩いている。
俺が仕事の指示を出すと、自分の嫌な事はなかなか引き受けないし、反対に俺に指示をしてくることもある。
何かを手伝わせたりコキ使ってきたりと、とにかく面倒臭いおばさんなのである。
俺が主任に昇格して1年くらい経ったころからようやく慣れて来て、このおばさん相手にも動じずにツッコミ返したりする様になったり、イジれる様になった。
周囲からも、
「あの人に強く言えるのはお前だけだ」
と言われるまでになった。
そんなある日、パートで若妻の新人さんが入って来た。
俺がおばさんの前でその新人さんに、
「この人厳しいし、うるさいおばさんだから気をつけてね」
と笑いながら冗談交じりに言った。
俺はおばさんの事は他の人ほど嫌ってないが、時々めんどくさい事を言ってくるので、ついつい日頃から毒を吐いてしまうのだ。
ただ、これには毒がキツかったのか、おばさんがマジな顔で、
「アンタがそんな事言うから、私また嫌われるじゃない!」
とキレ気味に言ってきた。
これには俺もやり過ぎたと反省し、後でチョコレートを差し入れて謝った。
「○○さんゴメン!ほら、これでも食べて」
「ホントにアンタは・・・私だって傷付くのよ!」
「ゴメン、ゴメン。本当に反省してるし」
「チョコレートくらいで許すと思うなよ!」
「ゴメン、ゴメン」
俺も照れ臭いのもあって、謝罪が軽いと思われてるのか、なかなか許してもらえない。
休憩時間、喫煙所で一人タバコを吸うおばさんに、
「まだ怒ってるの?ねぇ?」
「・・・」
やっぱりどうしてもからかい気味に言ってしまう。
「泣いてんの?」
「いい加減怒るよ!」
「いや、ゴメンってマジで」
「全然反省してないでしょ!アンタ本当に性格悪いな!」
「○○さんには負けるけどね!」
こんな返しをする時点で、やっぱり反省が足りない俺。
「もういい・・・」
呆れた顔をしたおばさんが怖くなり、
「本当にゴメンなさい。週末ご飯奢るから・・・ね、機嫌直して」
「何連れてってくれるの?」
「何食べたい?」
「焼鳥!」
「焼鳥な」
「約束よ!」
「分かった、分かった!」
こうしておばさんと2人きりで焼鳥屋に行く事になった。