女性恐怖症
画像はイメージです

 

女装コンテストで優勝後・・・

 

僕は女性恐怖症なのですが、その原因になった出来事についてお話ししたいと思います。

 

高校2年生の時のことです。

 

自分で申し上げるのも何ですが、高校の時は女子から意外と人気がありました。

 

でも恋愛の対象というわけではなく、いじられてるみたいな感じでした。

 

おそらく僕が背が低くて華奢な体で、女っぽいというか中性的な顔をしていたからだと思います。

 

僕の学校は毎年文化祭の時に、恒例行事の1つに、女姿コンテストというものがあったんです。

 

各学年で代表を3人決定し、本気で女姿をして投票で優勝を決めるという、毎年非常に盛り上がっている企画なんです。

 

それで女っぽい僕は、文化祭前には女子から、

 

「栄治は絶対に女姿コンテストに出すからね」

 

と言われてました。

 

僕は内気だし、正直言うと嫌だったんですが、断る勇気もないので出場することに決まってしまいました。

 

そして文化祭当日になると、女子達は気合いを入れて、セーラー服やメイク道具を持ってきて、キャッキャとはしゃいでいました。

 

僕は女子達にされるがまま、女姿させられました。

 

小一時間ほど時間をかけて女姿が終わると、

 

女子「やばい!!栄治めっちゃ可愛い」

 

「絶対優勝じゃない?だって誰よりも可愛いもん」

 

「女の子に生まれてたら、モテモテだったかもねー?」

 

僕「そんなわけないよ」

 

そうは言ったものの、化粧後の顔を鏡で見ると、女の子にしか見えなくてビックリしてしまいました。

 

そして実際に文化祭の女装コンテストでは、女子の言う通り圧勝で優勝することができました。

 

無事にコンテストが終わってほっとしましたが、まだメイクを落とす作業が残っています。

 

女子から、

 

「メイクを落とすんだけど、ちょっと体育館裏のトイレに来て」

 

と言われて行ったんですが、後から考えると、この時点でおかしいと思わなければいけませんでした。

 

体育館裏にあるトイレというのは、男女兼用なんですが、校舎からも離れた位置ということもあって、ほとんど使う人はいませんでした。

 

しかし僕は、

 

(メイクを落とすのが、他のみんなの邪魔になるからかな?)

 

とあまり深く考えずに、女子に言われた通り、体育館裏のトイレに行きました。

 

そこには同級生の千佳と里美と由紀、そして3年生の直子先輩と玲子先輩と由美先輩がいました。

 

この3年生女子3人は、学校でも結構有名でした。

 

ヤンキーと言うほどでもないのですが、多少の怖さはあり、しかし3人とも美人ということで、生徒からは一目置かれている存在の人達でした。

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